* 保護・保湿はかゆみを防ぐ ! *


何でもそうですが、100%誰が使用しても安全な商品はありません。アトピーでない人でも、たとえば調味料として使っている塩が、病気によっては毒になります。ですから意識しながらのケアでサインを見逃さないようにしましょう。

保湿剤は根本的にアトピーを完治させるモノではありません。炎症を抑えるモノでもありません。皮膚に潤いを与え、外的刺激から皮膚を守りかゆみを防ぐためのモノだということをよく理解して下さい。

<<参考>>

  • 皮膚の水分蒸発を防ぎ保護する・・・保湿剤
  • 炎症を抑える・・・ステロイド外用剤・非ステロイド外用剤
  • 皮膚のバリア機能を改善する・・・非ステロイド外用剤

<<かぶれについて>>

保湿してもなかなか症状が改善しないと思っていたら・・・、実はかぶれていたということが現実に起きています。成分そのものが合わない場合と、基材や添加分が合わない場合があります。使用してから症状が悪化したら「成分のパッチテスト」を行い原因を明らかにしたほうがよいかもしれません。成分に問題がないなら軟膏をクリームに変えることで解決します。

かぶれの原因と対策方法
薬成分そのものが合わないとき 別の成分に変更する
基材が合わないとき 同じ成分で、剤形を変更する
添加物が合わないとき 添加物の少ないものに変更する

軟膏の基材は白色ワセリンが主体で、一部にラスチベースや(※)精製ラノリンなどが使用されています。軟膏よりクリームはさらっとしていて使用感はよいですが、水と油脂を混ぜるため乳化剤として界面活性剤を使用しているため、軟膏より刺激が強くなります。カビの発生を防ぐパラベンなどの防腐剤も使用しているため感作を起こす可能性があります。

(※)ラノリンは皮膚に浸透しやすい特徴があります。一方ワセリンは単独では浸透性が少ないのでラノリンを加えてその欠点をカバーしているため、数多くの外用剤や軟膏に添加されています。しかしその基材にあとぴっ子はかぶれを起こしやすい傾向があります。

 


効果的な塗り方

  1. シャワーなどで皮膚を清潔にしたら、なるべく早く保湿剤をぬりましょう

汚れたまま保湿剤をぬっても汚れの上塗りにしかなりません。洗えるところはなるべく洗い、洗い終わってから2〜3分の間に保湿剤をぬりましょう。

  1. 決して強くすり込まず、丁寧にのばしましょう。

清潔な指先でやさしく行いましょう。保湿剤を塗る範囲は30分〜1時間後に乾燥する範囲に広めに塗ります。

  1. 1日に2〜3回、保湿剤をぬりましょう

入浴後はもちろんですが、保育園や学校から帰ったあとや朝着替えるときなど数回ぬってください。乳幼児も泣いたり、よだれをたらしたり、食べ物で口のまわりが汚れて、それをふき取るたびに取れてしまうのでやはり3回ぐらいは必要です。

  1. 塗り終わったら、必ず手を洗いましょう

ママの手は、子どものあらゆるところを触ります。油性の保湿剤は汚れも吸着しますので、しっかり洗い流しておきましょう。(薬をぬる場合もあるかと思いますので、日ごろから手を洗う習慣をつけておきましょう)

 


効果的な塗り方

以下に現在、病院からだされることの多い代表的な(※)保湿剤や市販されている保湿剤、また、注意点も含めて紹介します。これ意外にも保湿剤はありますが合うモノ(添加物は少なく刺激とならないモノ)で保湿してあげましょう。

(※)亜鉛華(単)軟膏・サトウザルベ・アズノール軟膏はステロイド外用薬や非ステロイド外用剤ほどではないが、炎症を抑える働きもあります。

ワセリン、アエン華軟膏、アズノール軟膏、尿素軟膏、ヘパリン類似物質製剤、ザーネ軟膏等の製品は同じ名称の薬でも、製造メーカーによって品質にバラツキがあるので、合うものを使用するのが望ましいです。

軟膏やねり薬の基材に以下が使われています。
液体・・・・・オリーブ油・ごま油・大豆油・なたね油・とうもろこし油・落花生油
固体・・・・・ヤシ油・牛脂・豚油・硬化油・カカオ


ワセリン

  • 皮膚の乾燥を防ぐもの
  • 石油から抽出した炭化水素類混合物を精製したもの
  • かぶれを起こしやすい

長く使用すると紅斑、色素沈着を伴う皮膚炎を起こすことがしばしばあります。ワセリンはメーカーによってバラツキが大きいです。


プロペト

  • 皮膚の乾燥を防ぐもの
  • ワセリンより刺激が少ない

薬眼科用の基材として使用できるようにワセリンを更に精製したもの。


プラスチベース

  • 皮膚の乾燥を防ぐもの
  • 最流動パラフィン98%、ポリエチレン樹脂5%の混合物でワセリンより使用感が軽く、ワセリンが合わない人に使われる

 


尿素製剤

皮膚に水分を保持して、潤いを与える作用のもの。

ウレパール軟膏・ケラチミン軟膏・パスタロンソフト・パスタロンローション・アセチロール軟膏(パスタロンが一番しみない)パスタロン10ローション、 パスタロン20、パスタロン20ソフト


アズノール軟膏

抗炎症作用があるため、カサツキを抑えるだけでなく、皮疹やビランにも作用する。

カミツレの有効成分であるアズレンを精製ラノリン、白色ワセリンに溶かし込んだ軟膏


亜鉛華(単)軟膏・サトウザルベ

消炎作用と保護作用のほかにジュクジュクを乾かす作用もあります。

酸化亜鉛を有効成分として白色軟膏と流動パラフィンを基材とする軟膏。

サトウザルベ ・・・酸化亜鉛が主体で、基材がなたね油とさらしみつろうであるため、亜鉛華軟膏よりのびがよい。


オリーブ油・椿油・ひまわり油などの植物油

  • 皮膚に油分を補給することで乾燥を防ぎます
  • 原材料に反応する場合は使用不可

ヒルドイド軟膏

  • 保湿力が高い
  • 独特の匂いがある
  • 基材を改良して匂いと刺激が少なくなった「ヒルドイソドソフトもある

紫雲軟膏

  • 赤紫色の漢方薬の軟膏でかさつきを防ぐ
  • 当期、紫根、ごま油、さらしみつろう、豚油からできている
  • 軟膏の色が着色する

太乙膏・中黄膏

  • 抗炎症作用がある
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